先日、エクセルのIRRという関数を使って、子供の学資保険の利回りを計算してみました
そこに現れたのが、驚愕の数字
なんと、学資保険の年利0.65%
しかも、14年間は元本割れが確定している
6年前加入した、学資保険の条件は以下の通り
実際に加入中の学資保険
毎年年払い
12歳払込18歳満期
特約(実際6年目で解約済み)
入院:1日当たり4,500円
手術:入院保険金額の5~40倍
長期入院一時金:90,000円(病気、けがによる120日以上入院)
傷害1級~5級:300万円~30万円
死亡保険:300万円
子供年齢 | 年間収支 |
0 | -238,988 |
1 | -238,988 |
2 | -238,988 |
3 | -238,988 |
4 | -238,988 |
5 | -238,988 |
6 | -225,791 |
7 | -225,791 |
8 | -225,791 |
9 | -225,791 |
10 | -225,791 |
11 | -225,791 |
12 | 0 |
13 | 0 |
14 | 0 |
15 | 0 |
16 | 0 |
17 | 0 |
18 | 3,026,494 |
払込金額 | -2,788,674 |
利子合計 | 237,820 |
年利回り | 0.65% |
銀行の普通預金の金利が0.001%だから650倍、優秀じゃん
しかも入院や死亡保険までついてて安心
かなりと数字に強くなって、金利の感覚が身についてきたね
そう、銀行の普通預金の金利に比べたら遥かに良いね
でもね、ここで気にしなければいけないのは、運用期間だよ
学資保険の場合、例えば大学の資金を目標にした商品だと、0歳から積立て始めて、18歳で満期を迎える
18年間もの長い期間を経て、ようやく年利0.65%
途中で解約すると、さらに低い年利回りになってしまう上、短すぎると元本割れが確定しているケースが殆ど
銀行の普通預金は、1年間で解約しても0.001%の利子がついて、元本割れしない
じゃあ途中でお金が必要になったらどうするの?
学資保険を途中で解約する場合、元本割れを覚悟するしか無いね
あと、保険について
子供のうちは医療費が無償となっている自治体もあり、私やみらいが住んでいる自治体も、子供の医療費は無料だし、将来18歳まで無料にすることも検討されている
保険があるからケガや病気が防げるわけではない、ということもよく理解しておかないといけないね
それより、医療保険の掛け金を、良質な食事などに充てて、健康な身体づくりを心掛けた方が良い
保険に入っているからといって、ケガや病気を防げるわけではない
不要な保険の掛け金の分、良質な食事を摂って健康な身体づくりをする
正直、これを計算したときショックでした
子供のために、と思って積み立てているお金が、こんなにも窮屈な箱に入れられていたなんて
ただ、冷静に考えれば、無理はありません
学資保険での運用先は、投資信託
いくら信託手数料が少ない、優良な投資信託へ投資しても、学資保険を運用する銀行の手数料がかかっています
しかも、その手数料は、恐らく3~4%はかかっているでしょう
お客様を出迎える人と、あれだけ立派なビルが建つくらいですから、維持コストが掛かってしまうのは仕方のないことだと思います
そこに加えて、日銀の低金利政策によるマイナス金利により、今まで地銀が日銀に預けて得られていた利子が、今はマイナス
この事実について最近ようやく気付き、医療保険、死亡保険の不要を結論づけて、特約分を解約しました
解約した分掛け金が年間13,000円ほど減り(表中の6歳時以降)、26,000円ほど返金されました
ここに気づけて本当に良かったと思います
次に、投資の世界では、長期運用における、3~7%程度の運用には再現性がありますので、仮に5%で運用した場合と、今の学資保険とで、18年後にどれくらいの差があるか、計算してみました
それが下記グラフです
元本とは、実際に支払うお金ですが、グラフからもわかる通り、学資保険の金額は14年くらいまで元本を下回っていることがわかります
つまり、14年間は元本割れが確定しているということです
一方、投資等で5%で運用した場合の金額と比べると、その差は歴然です
投資の場合、このように綺麗な曲線にはなりませんが、少なくとも14年間もの間元本割れが確定しているということはありませんし、過去の実績から、20年近く正しく運用すれば、年利5%というのは現実的な数値でもあります
わたしの場合、次のステップは、学資保険と投資運用に関する、家族の理解を得ることです
ここからが今の私のいまの課題
もし、学資保険を検討している方がいらっしゃったら、もう一度考えてみてください
以上、参考になれば幸いです
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