前回、「長生きによるお金不足のリスクを回避する方法」について紹介しました
今回は、投資の全くの素人であった私が、どの様に考えて投資を始めたかについて紹介します
実はむかし、投資はギャンブルだと思っていたよ
え?そうなの?今は投資してるじゃない
本などでお金の勉強して、投資はギャンブルじゃく、寧ろ資産運用には必要なことだってわかってね
でも、いきなり投資って言っても、何からすればいいか分からない
そうだよね
だから実際に投資初心者の私が行ったことを紹介するから、参考にして初めの一歩を踏み出してみよう
初めは、投資に対する拒絶感が誰にでもあると思います
ただ、それは、投資というものが何なのか知らないことが原因であるケースが多い
投資の場合は、資産がマイナスになる事もある一方、プラスにもなりますが、このマイナスになるリスクを最小限に抑えつつ、運用するという事が大切です
前回記事、「長生きが招くお金の誤算」で紹介の通り、現金を銀行へ預ける場合でも、インフレによる資産価値低下のリスクがありますので、日本円に投資しているとも言えます
これら誤解の払拭や、正しい理解を得るため、ギャンブルと投資の違いと、私が実際に行っている、ドルコスト平均法によるインデックス投資を紹介したいと思います
因みに私は、eMAXIS-Slimシリーズの投資信託を、つみたてNISA口座枠上限の年間40万円つみたて投資しています
Contents
ギャンブルと投資の違い
ギャンブルはマイナスサムゲーム
ギャンブルとは、パチンコ、競馬、競輪、競艇などで知られている様に、お金を賭けて、賭けたお金よりも大きなお金を得る方法です
ギャンブルには必ず胴元、または元締めと呼ばれる親が、お金を賭ける子からお金を集め、ゲームの結果に基づく割合でお金を子にリターンを戻します
この時、必ず親が自分の取り分を差し引いた分だけを子に戻す仕組み
従って、その場にいる子へのリターンである還元率は100%より低い割合です
リターンを全て足す(サム)と、子が賭けた金額よりも少ない(マイナス)金額になるので、これをマイナスサムゲームと言います
パチンコの還元率は約85%、競馬は70~80%程度
実は宝くじもマイナスサムゲームの一つで、宝くじの売上金のうち、リターンである当選金の割合は、なんと46.5%程度
残りは、公共事業(38.2%)、社会貢献広告費(1.3%)、手数料など(14.0%)に使われています
宝くじの公式ページで公表している数字です
パチンコや競馬がギャンブルだというのは分かるけど、宝くじは更に還元率の低いギャンブルだったなんて
使い道の38.2%を占めるのが公共事業って言うことは、つまり税金を払って残ったお金で、更に税金を払っていた様なものだということだね
プラスサムゲームの投資と、ゼロサムゲームの投機
では、投資を考えてみます
投資には、株式投資、債券投資、不動産投資などがあります。
長期でみると、過去の世界経済は成長し続けており、今後も成長すると考えられていますし、人口も増え続ける見込みです
経済成長とともに、企業の株価は上昇し、債券の利子は確実に支払われ、人々の懐が潤って人口が増え、不動産の価値は上昇します
この様に、今後価値が上昇していくものに対して資本(お金)を投じ、上昇した価値に応じて投資した人へリターンが戻るのが、投資とリターンの仕組み
この場合、リターンをすべて足す(サム)と、投資した金額よりも多くなる(プラス)ので、プラスサムゲームと言います
長期で投資することにより、その企業の発展とともに株の価値が上がることによるキャピタルゲインを得ることもできますし、その企業が配当を出していれば、配当益によるインカムゲインを得ることもできます
ここでいう長期とは、10年、20年といった単位
一方、短期で見ると、バブル崩壊やリーマンショックなどの金融危機により、世界経済が一時的に後退することもありますね
企業の株価なども日々上下していますので、短期で見るとプラスにもなるし、マイナスにもなりえることから、デイトレードやFXなどを、投機と言い、投資とは区別する必要があります
このような短期売買では、買った人と売った人の金額の合計(サム)がゼロになるため、ゼロサムゲームと言います
この投機は、上がったり下がったりする株や為替を売買することから、大きなリターンを得たり、大きく損をしたりする可能性があることから、ギャンブル性が高く、投資と同じ株を扱ったりするため、「投資はギャンブルだ」と誤解されているのですね
ドルコスト平均法によるインデックス投資
つみたてNISAの活用
初心者として、少額から少しずつ投資を行いたかったのと、税金優遇措置を受けながら長期で運用することを目的としていたため、つみたてNISAを活用しています
NISAとは
NISA制度とは、個人投資家向けの少額投資非課税制度のことです
通常、投資で得られた利益に対し、約20%の税金がかかりますが、このNISA制度を使うと税金がかかりません
NISA制度には、(一般)NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があります
簡単に説明すると、一般NISAは個別株の購入、つみたてNISAは投資信託の購入、ジュニアNISAは、未成年者を対象とした個別株や投資信託の購入を目的としたものです
つみたてNISAは、年間上限40万円を20年間、合計つみたて金額800万円の運用益を非課税で運用できる制度で、金融庁が推奨する投資信託を中心とした商品を購入することができます
ドルコスト平均法の活用
投資でリスクを最小限にするためには、分散が大切だと言われています
最も重要なのは、時間の分散
資産の価値は日々変動していますが、将来の価値を予測して確実に当てる事は、プロの機関投資家にもできません
その中で、我々初心者の個人投資家でもできる最も効果的な時間の分散が、「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資方法です
例えば、一株100ドルの株を100株購入したとします
この時に必要なお金は100ドル/株x100株=10,000ドル。
しかし、株価は、ある時は90ドル、ある時は120ドルと変動し、当然安く買いたいけど先は予測できない
更に、海外の株を購入する場合、価格のみならず、為替によって円に対するドルの価値も変動します
将来の為替も当てることが非常に難しい
これら、価格と為替の変動に対し、平均的な金額で購入することを目指したのが、ドルコスト平均法です
上記の例ですと、100株を一度に購入するのではなく、例えば10株ずつ10回に分けて、定期的に購入します
定期的時間を分散して購入することによって、タイミング(時間)を分散させて、変動する株価と為替の平均値を狙っていこうというものです
この手法は非常に有効的で、金融の世界では非常に多くの方が利用しています
また、時間の分散に加えて、日本、欧米、新興国と言った地域や通貨の分散に加え、現金、株、債券、不動産といった、運用先の分散も重要ですが、長くなるので次回の記事で紹介しようと思います
インデックス投資の活用
投資手法には、市場の平均以上を狙う、アクティブ運用と、市場の平均を狙うパッシブ運用とがあります
アクティブ運用は、特定の銘柄の将来の株価をある程度予測して売買する手法で、パッシブ運用は、複数の銘柄に分散して売買する手法
パッシブ運用の中でも、インデックス投資と呼ばれるものがあります
国や地域の株価を表す指標をインデックスと言いますが、その指標に連動した値動きを目指す投資を、インデックス投資と言います
日本では、日経225、アメリカではS&P500という指標が有名です。
ただ、それら指標を構成する日本の225社や、アメリカの500社の個別の株を全て買うには莫大なお金が必要になり、現実的ではありません
このインデックス投資を少額から始めることができるのが、投資信託と呼ばれるもので、株の詰め合わせパックの様な商品があります
しかも投資信託は100円から購入できるので、まさに初心者には低リスクで始められる投資と言えます
楽天証券でつみたてNISA口座を開いて投資信託を購入
つみたてNISAを活用するには、証券口座でつみたてNISA口座を開設する必要があります
おススメは、私も使っている、ネット証券の楽天証券口座
開設するだけなら無料ですし、クレジットカードで投資信託を購入すると、楽天ポイントが付与されるなど、大変お得なサービスが充実していて、かつ初心者にも分かり易い画面です
つみたてNISAで購入できる商品は、金融庁が認めた優良商品が並んでいますが、その中でもおススメなのが、信託手数料の低いeMAXIS-Slimシリーズ
信託手数料の目安は、0.2%以下くらいの物から選んでください
長期で運用すると、0.5%程度の違になると、運用益に対して非常に大きな違いになります
次回はもう少し掘り下げて、具体的な商品などを紹介します
以上、参考になれば幸いです
コメント