今回は、プラスの財産とマイナスの財産の話です
今地下鉄の駅の近くに住んでいるけど、新築マンションや住宅の広告が頻繁に入ってくる
日本人の特にバブル世代、みらいのお祖父さん、お祖母さんは、家を構えて一人前、なんて言う人が多いよね
日本人の中には、未だに家を構えて一人前、なんて考えている人が沢山います
でも、新しい家ってなんか夢があるわ
そうか、確かにそう考えるから、買う人が居て、これだけ沢山の新築物件が売られているんだね
でも日本の住宅の場合、20年経つと資産価値がほぼゼロになり、修繕やリフォーム代がかかる分、マイナスの資産、つまり負債に陥るケースが多いんだよ
え?そうなの?いざとなったら売れば良いと思ってた
でも、これだけ新築が建っている一方で、日本人の人口は減少しているし、資産価値がゼロになった家を買う人は益々減る一方だよね
そうか、思い出した
田舎の一軒家だと価値が無くて、持っている事自体が危険だったね
田舎の一軒家を持つことの大変さについて、過去の記事でも説明しているので、参考にしてみてください
今回は、日本人における貯蓄と負債、持ち家率から見る、持ち家の価値について考えてみました
Contents
今回の結論
日本人の労働世帯は、貯蓄 < 負債 ≒ 住宅ローン
自分自身の価値観においては、住宅ローンを組んでの持ち家は不要
持ち家は負債である、つまり売れないリスクは知った上で持つべき
生活スタイルに合わせて賃貸住宅を借り換えれば、危険回避できる
総務省の統計データをもとに、日本人の貯蓄と負債、住宅ローン比率についてみていきたいと思います
年齢別貯蓄額と負債額
総務省の2019年家計調査結果に、日本人の年齢別の貯蓄と負債に関する興味深いデータがあったので紹介します
50歳までにかけて負債が貯蓄を上回り、50代、60代以上で貯蓄が負債を上回っていることがわかります
ここから推測するには、20~30代から車や住宅ローンを組んでお金を借り、50、60代でローンを返済し終える人が多いのではないか、ということです
これを裏付けるデータがあるので、更に紹介します
衝撃! 貯蓄 < 負債 ≒ 住宅ローン の現実
同じく総務省の2019年家計調査結果より、日本人の年齢別の貯蓄と負債、および住宅ローンによる負債の金額のデータです
この調査結果から、負債のうち、90%以上が住宅ローンだという事がよくわかります
いかに日本人が、住宅ローンを組むことに抵抗がないことが分かりますね
日本人の約90%は持ち家
更に、同じく総務省の統計データで、日本の貯蓄金額別の、持ち家と賃貸割合を示すデータがありました
貯蓄額1000万円以上になると、日本人の90%以上が持ち家で、賃貸の世帯は10%程度しかありません
貯蓄額1000万円を下回ると、持ち家世帯の割合が減りますが、それでも80%以上を占めます
まとめ
日本人は、20代から働き始め、30代で住宅ローンを組み、60代までローンを返済し続け、返済し終わるころ、ようやく貯蓄額が上昇する
でもそこから老後資金を考えていては、遅すぎる現実があります
住宅ローン返済のために働いている人が殆どである、という結果ですが、本当に納得して住宅ローンを借りているのか疑問です
確実に価値が減り、ローン返済する頃には売れない物件になる”負債”を何千万円もかけて買う事に一度は疑問を持って考えてみるべきだと思います
住宅ローンという足かせに囚われず、もっと自由な人生を歩みたいと考えるのであれば、賃貸という選択肢は十分考える余地があるのではないかと感じました
日本人は、みんながやっているから、という理由だけで安心だと感じてしまいがちですが、お金の使い方に対する本質を見失ってはいけません
以上のことから、私自身が得た結論は、以下の通りです
日本人の労働世帯は、貯蓄 < 負債 ≒ 住宅ローン
自分自身の価値観においては、住宅ローンを組んでの持ち家は不要
持ち家は負債である、つまり売れないリスクは知った上で持つべき
生活スタイルに合わせて賃貸住宅を借り換えれば、危険回避できる
住宅ローンを組もうとしている方が、もう一度考えるきっかけとなれば幸いです
ご質問などは、お問い合わせから連絡お願いします
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