生きる力って何ですか?
おおたとしまさ著
日経BP社
今回は、書籍レビューをしてみたいと思います。
「生きる力って何ですか?」って本を読んだんだけど、結構考えされられる内容だったよ
「生きるちから」って、漠然としすぎてて分かりづらい
いや、そうなんだよ
実際、このブログのテーマにもしていて、今の世の中を生き抜く術をまとめているんだけど、自分自身が生きてきて、役立ったことや、子供が成長したとに役立つであろう内容になるね
だから、10人に生きる力とは、と問えば、10種類の答えが返ってくるだろうね
その人が困難に直面した時に、どうやってそれを切り抜けたか
だから、答えに正解はないと思うよ
みらいにとって、生きるちからって何だと思う?
そうだなぁ
将来を予測して、必要な知識を得ることかな
友達も言ってたよ
「親の言うことは時代遅れだから参考にならない」って
そうか💦
的を得ているだけに、なんか、グサッっと来るね
確かに変化の激しい現代において、親が子供に教えられることが変わってきました
親の実体験からの具体的な教訓は、親自身には役立つが、子供に役立つとは限りません
自分で考えて解決するちからを、育むサポートをすることくらいかもしれませんね
今回は書籍のレビューということで、実体験や知識は置いておき、書籍から得られた発見や教訓などをまとめたいと思います
Contents
本書で表現されている、「生きるちから」とは
本書「生きる力って何ですか?」には7名の著名人が登場し、それぞれの「生きる力」について語られています
ただ語られているだけではなく、前半は子供に対して分かり易く、後半は大人に対してより具体的な表現で書かれた構成
そして、7人それぞれ言っていることが違います
7人とも全く異なるエピソードから、異なる言葉で「生きる力」が表現されていますが、共通することは、困難に直面した時に切り抜けられる様に、知識や経験、考え方を身に付けて成長し続けよう、と結んでいるんじゃないかな、と思いました
登場する7人の著名人です
内田 樹氏
乙武洋匡氏
西原理恵子氏
C・W・ニコル氏
椎名 誠氏
高濱正伸氏
三浦雄一郎氏
どの方も、それぞれ非常に困難な境遇を経て、生き抜いて来た方々ばかりです
本書で書かれている、7つの「生きるちから」とは?
内田 樹氏
出来合いのシステムが壊れても生きていける力
出来上がったシステムでしか生きられないと、有事の時に身動きすら取れない
お金ばかりを追う人は、最後はお金をお金で買う様なゲームばかりをする破目になる
乙武洋匡氏
人生はゴルフの反対
その瞬間、、バンカーの位置やピンの位置が変わる
あれやこれや言わずに、子供を見守る
そうすれば、子供は自然から学ぶ
西原理恵子氏
おかしいことをおかしいと言える力
お金も大事
お金が役立たなくなった時、知識と経験が役立つ
日本のサラリーマンの自殺者数が多すぎる
自分の母親が、父親からの暴力から耐える事が「当たり前」と思って生活していた
C・W・ニコル氏
自然と親しもう
自然との触れ合いから「生きる力」を手に入れることができる
自然が無くなれば、人も共倒れになる
エチオピアの国立公園で学んだ、自然の大切さ
(伐採して木を売ってお金を稼ぐより、放牧や農業をして自給自足から自然との共存をする方が、長く生きられる
椎名 誠氏
祖父や祖母が亡くなった時、「死」に直面すると、「生きる」ことを意識できる
道路での遊びや公園でのボール遊びなど、禁止事項の多い日本では、子供の生きる力が育たない
危険の多い国の方が、生きる力が育つ
高濱正伸氏
より多くの人を幸せにした人が「エリート」
目の前の一人の人を幸せにできるか
「メシが食える大人」になろう
「メシが食えない人を大量生産する」日本
事なかれ主義が生きる力を遠ざける
三浦雄一郎氏
人と比べない
今の自分より成長できる目標を立てて、過去の自分と比べながら成長する
クラーク博士の「少年よ大志を抱け」が生きる力を育む
最後に著者が考える「生きるちから」とは?
おおたとしまさ氏
将来は予想できない
その場その場で、生きていく力を自分で見極めて行動する、そのための努力を続ける
学び続ける力、成長し続ける力
グローバル人材とは、英語ができる人ではなく、必要になったら英語でも中国語でも学んで身に着けることができる人材
結局、「生きるちから」とは何なのか?
人生、十人十色、と言われるように、10人居れば、10通りの悩みや困難があります
困難な人生を生き抜いて来た人からは、壮絶な実体験を元に乗り越えた人生観を語られますが、ほかの人が同じことをしても、同じ結果にはなりません
だから結局生きるちからって、それぞれの具体例も大切なのですが、要は考え方の方が重要だと思います
なので、生きるちからとは、何なのか、と考えた時、それは、
困難に直面した時に切り抜けられる様に、知識や経験、考え方を身に付けて成長し続けよう
ということなんじゃないかな、と思いました
学校の勉強も、知識として重要です
社会人になってからの勉強は、もっと重要だと思います
この書籍が気になった方は、手に取ってみてください
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