【老後資金が減る!?】年金保険のヤバイ年利と所得控除

その他

2020年12月に iDeCO口座開設申し込みをし、翌年2月に口座開設完了しました

そうしたら、申し込んだ12月分と1月分の拠出金額が2月に引き落とされるとの通知受領

少しでも早く始めて 長く運用したいと考えていたので 嬉しい結果です

iDeCoの申し込み時期と 時を同じくして 勤務先が提携している民間保険会社の通称xxxx年金という名の、拠出型企業年金保険の案内が届いていました

みらい
みらい

拠出型企業年金保険って どこかで聞いたことがあるよな無いような

たく
たく

最近私が開設した iDeCoは、個人がお金を積み立てる「個人型拠出年金

一方で、「企業型拠出年金」というのがあるね

これは企業が個人のためにお金を積み立てる年金

拠出型企業年金保険は これら拠出年金とは全く別物なんだよね

以前の私はこう思っていました

民間保険会社の年金保険へのイメージ
  • 大手保険会社だから安心できそう
  • 銀行にお金預けても増えないけど この年金なら20年で約10%増えるからお得
  • 自分は団塊ジュニアで同世代人口多いし 年金が減る可能性あるから入ろうかな

 

たく
たく

その上 勤務先の福利厚生の一部として 紹介されているときたら 疑いにくい

以前から気にはなっていたものの、一歩踏み出せないまま何年か過ぎていました

今回、民間企業が提供する「拠出型企業年金保険・・・・」へ加入しないと決めた理由を紹介します

Contents

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「拠出型企業年金保険」へ加入しないと決めた理由

早速結論から紹介します

「拠出型企業年金保険」へ加入しないと決めた理由
  1. 年利回りが 1% 前後と低い
  2. 所得控除対象額の上限が4万円と少ない
  3. 最初の数年間は元本割れが確定している

年利回りは 計算ソフトの関数 IRR を使って計算しました

IRRについては、別の記事で計算例を紹介しているので 興味のある方は読んでみてください

元本と受取額だけを見ていると 増えている様に見えるけど(確かに増えてはいるけど)それほど増えてないことにきづきました

数値で見ると明確になります

所得控除は税金の話なので、出所も紹介します

元本割れについては その人の価値観も影響するので、考え方次第ですね

それでは一つひとつ紹介していきます

理由その1. 年利回りが 1% 前後と低い

早速 民間保険会社の年金保険 のパンフレットから数値を書き写してグラフに

条件は、毎月1万円を20年、25年、30年間掛けた場合

一見 結構増える様に見えますね

確かに銀行の定期預金に比べたら 増えてはいるのですが 年利回りからすると 増え方が鈍い

民間保険会社の年金保険の年利回りを 表計算ソフトの関数 IRR を使って計算してみました

厳密には、年(平均)利回りと内部収益率 IRR は同じではありませんが、IRR は馴染みのない言葉なので ここではIRRは 年利回りみたいなもの と考えてください

実際は年(平均)利回りとIRRは異なります(しつこい。。)

民間保険会社の年金保険 のパンフレットから数値を書き写して計算した結果

条件は、上記と同じく毎月1万円を20年、25年、30年間掛けた場合

20年間毎月掛け続けて 0.877%、30年間で 0.961%と 1%にも満たない数値

日本の経済成長率 2% を目標に、近年では 1% 程度を前後していますので、将来受け取るお金の価値としては 目減りしている可能性があります

一方、iDeCo で取り扱われている商品では、年利回り3~5%が期待できる商品があります

少しだけ知識を蓄えて上手に iDeCoで運用できれば 民間保険会社の 年金保険に加入する必要ありません

ご参考までに、iDeCoで 年利回り5% で20年間 運用した場合の資産推移も載せてみました

【参考】表計算ソフトでのIRR関数の使い方

ご参考までに 25年間の年金保険を例に IRR関数 の使い方も紹介しておきます

以下の表でいうと 2つ目、真ん中の例ですね

掛け金は 一旦手元から 出ていく ・・・・ ため、マイナスで入力します

ここでは毎月 -\10,000なので、毎年 -\120,000を入力

そして 保険会社のパンフレットに書かれている 受取る年金保険の値を入力

ここでは\3,389500です

最後に”=IRR(D4:D29,1%)”と入力すると計算してくれます

最後の”1%”は、凡その予想値ですが 入れないとエラーとなる場合が多いので 入れました

理由その2. 所得控除額の上限が4万円と少ない

加入しない二つ目の理由

それは民間保険会社の 年金保険の所得控除の上限が4万円と少ない点です

所得控除とは つまり税金がかからないお金

4万円分に対しては所得税がかかりませんよ、という金額です

民間保険会社が提供する 拠出型企業年金保険・・ は、国税庁のウェブサイトに記載にある 保険に分類されています

国税庁のウェブサイトNo.1140 生命保険料控除|国税庁 (nta.go.jp)より抜粋

上記図は 国税庁のウェブサイトからの抜粋ですが、このうち ”新個人年金保険控除” が該当

みらい
みらい

控除されるなら いいじゃん

たく
たく

確かに!

でも 掛け金全てが所得控除の対象の iDeCoに比べたら 控除額が少ない

iDeCo は掛け金の全額が所得控除

厚生労働省の iDeCo ウェブサイトの制度詳細に記載がある通り、掛け金 全額が所得税控除の対象になります

厚生労働省のウェブサイトiDeCoの概要 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)より

例えば、サラリーマンや公務員であれば 上限 毎月 1万2千円、或いは2万4千円 の場合が多いので、年間最大 14万4千円 或いは 28万8千円 拠出することができます

iDeCo の場合これら拠出金全てが所得控除の対象となるため、年金保険の税制メリットが少ないのがわかりますね

理由その3. 最初の数年間は元本割れが確定している

最後の理由です

民間保険会社の 年金保険 に加入してすぐの数年間は元本割れが確定・・している点

民間保険会社の 年金保険 元本割れ確定

年間掛け金 12万円 の場合の一時金の金額(戻ってくるお金をパンフレットより記載)

1年後 118,400円(-600円、元本 120,000円)
2年後 238,000円(-200円、元本 240,000円)
3年後 359,000円(-100円、元本 360,000円)
4年後 481,400円(+1,400円、元本 480,000円)
5年後 605,100円(+5,100円、元本 600,000円)
・・・・・

この様に最初の3年間は元本割れが確定しています

これなら3年間銀行の定期預金に預けていた方がまだマシ

夢の老後生活資金が保険会社の経費に。。。

まとめ

老後生活の資金形成のために iDeCoを始めた私が、民間保険会社 が提供する 拠出型年金保険について検討しました

私は 3つの理由で民間の年金保険に加入しないと決めました

「拠出型企業年金保険」へ加入しないと決めた理由
  1. 年利回りが 1% 前後と低い
  2. 所得控除額の上限が4万円と少ない
  3. 最初の数年間は元本割れが確定している

これら数値が現在の相場と比べる事が 自分の資産を守っていく一つの手段だと思います

以上参考になれば幸いです



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