証券口座や銀行口座のパスワード、パスキーをどこに保管していますか。家族の口座まで考えると、手帳やブラウザの保存だけでは心もとなくなります。
わが家は、パスワード管理サービスの1Passwordを、家族向けのファミリープランで使っています。2025年5月からです。
この記事では、1Passwordを選んだ理由と、家族での分け方、1Password自体の守り方、もしものときの備えを書きます。
- 無料のサービスから有料の1Passwordに替えた理由
- ファミリープランでできることと料金
- 家族での保管庫の分け方
- 1Password自体を守る設定ともしものときの備え

パスワードを1か所にまとめたら、そこが狙われない?

そうなんだ。だからまとめた場所そのものを、二重三重に守る。そこまでがセットだよ。
結論|鍵を1か所に集め、その鍵を家族で守る
先に結論です。わが家の考え方は、家族の金融口座の鍵を1Passwordに集めて、その1Password自体を固く守ることです。
分けると3つになります。
パスワードとパスキーを集める
証券口座や銀行口座のパスワードとパスキーは、1Passwordに入れています。ログインのときは、1Passwordが口座ごとに出してくれます。
保管庫は共有する範囲で分ける
夫婦で共有するもの、共有しないものを、保管庫で分けています。
1Password自体を守り、家族が開けるようにする
マスターパスワード、2段階認証、緊急キットで1Password自体を守ります。そのうえで、もしものときに家族が開けるようにしてあります。

ここからは、1Passwordを選んだ理由から順に書きます。
無料から1Passwordに替えた理由
1Passwordの前は、Bitwardenというパスワード管理サービスの無料版を、私一人で試しに使っていました。
替えたきっかけは、資産が増えてきて、家族全員の資産を守りたいと考え始めたことです。
無料に家族の資産の鍵を預ける危うさ
家族全員の口座の鍵を預けるとなると、無料のサービスで本当によいのか、不安を感じるようになりました。サービスを運営する側の商売を考えると、無料のままでセキュリティを保ち続けるのは難しいのではないか、と私は考えました。
有料なら「補填してほしい」と言える
もう一つは、気持ちの問題です。万一情報が漏れたとき、無料なら「無料だから仕方ない」と言われてしまうかもしれません。お金を払っていれば、「損害を補填してほしい」と言える立場になります。実際にどこまで補償されるかは利用規約しだいですが、この気持ちの差は大きいと感じました。
両学長もすすめていた
当時から、両学長が1Passwordをすすめていたことも、背中を押しました。
ファミリープランでできること
1Passwordには、一人で使うプランと、家族で使うファミリープランがあります。わが家はファミリープランです。
家族を5人まで招待できる
ファミリープランでは、家族を5人まで招待でき、共有の保管庫はいくつでも作れます (出典:1Password 料金)。
わが家のメンバーは、私と妻、子どもの3人です。

表1 1Passwordの料金 (2026年10月25日時点・米ドル表記)
| プラン | 通常の月額 | 年払いの月額 (キャンペーン中) |
|---|---|---|
| 個人 (Individual) | 3.99ドル | 2.99ドル |
| ファミリー (Families) | 5.99ドル | 4.49ドル |
料金は時期によって変わるので、申し込む前に公式の料金ページで確かめてください。
管理者は家族のアクセスを戻せる
ファミリープランを作った人は「ファミリー管理者」になります。家族の招待、保管庫の共有に加えて、家族がパスワードを忘れたり、Secret Keyをなくしたりしたときに、アクセスを戻せます。管理者を少なくとももう1人置くよう、すすめられています (出典:1Password ファミリー管理者)。
わが家の保管庫の分け方
ファミリープランの良さは、誰と何を共有するかを、保管庫ごとに決められることです。わが家の分け方です。
保管庫は、自分だけの「プライベート」、家族全員の「共有」、夫婦だけの「共有」の3つに分けています。

夫婦の保管庫に金融口座を入れる
夫婦で共有する保管庫には、それぞれの証券口座と銀行口座をはじめ、多くのログイン情報を入れています。子どもの証券口座も、夫婦だけの保管庫です (こども口座のセキュリティ設定)。
相手が使わないアカウントは共有しない
一方で、相手が絶対にログインしないアカウントは、共有の保管庫には入れていません。共有する範囲は、必要なものだけに絞っています。
子どももメンバーにしている
子どもも、ファミリープランのメンバーです。家族で同じ道具を使うことで、使い方の相談もしやすくなります。

ログインのときは、1Passwordが口座ごとのパスキーを並べて出すので、親と子の口座を取り違えません (楽天証券のセキュリティ設定おすすめ5つ)。
1つの口座の項目には、ユーザー名、パスキー、パスワードに加えて、口座のロックを解除するときに要る部店・お客様コードも入れています。いざというときに、探し回らずに済みます。

1Password自体を守る4つ
鍵を1か所に集める以上、その1か所の守りがいちばん大事です。わが家でしていることは4つです。
マスターパスワードは15文字以上
1Passwordを開くマスターパスワードは、15文字以上にして、大文字・小文字・数字・記号を混ぜています。
2段階認証を設定する
1Passwordのアカウントにも、2段階認証を設定しています。この記事を書くにあたって見直し、設定しました。

Secret Keyは1Passwordにも記録がない
1Passwordには、マスターパスワードとは別に、34文字のSecret Keyがあります。端末の上で作られ、1Password側には記録がないため、なくしても1Password社では戻せません。2つを組み合わせてデータを暗号化しています (出典:1Password Secret Key)。
緊急キットは紙で保管する
緊急キット (Emergency Kit) は、アカウントの情報とSecret Keyが載ったPDFで、マスターパスワードを書き込む欄もあります。印刷して保管するようすすめられています (出典:1Password 緊急キット)。わが家は紙で保管しています。
もしものときに家族が開けるように
守りを固くするほど、本人に何かあったとき、家族が開けなくなる心配が出てきます。そこで、開ける道も用意しています。
保管場所を家族で共有する
マスターパスワード、復元コード、緊急キットは、それぞれ保管している場所を家族で共有しています。中身ではなく、場所を伝えておく形です。
1Passwordの復元コード (英語の画面ではRecovery Code) は、パスワードを忘れたりSecret Keyをなくしたりしたときに、アクセスを取り戻すためのものです。なくしてからでは作れないので、先に作っておく必要があります (出典:1Password 復元コード (英語))。
共有していない口座にも入れる
保管場所を共有しておけば、万一のときは、ふだん共有していないアカウントのIDとパスワードにもたどり着けます。家族の資産を守るための備えです。

守りを固くすることと、家族が開けるようにしておくこと。この2つは両方そろって初めて安心だと思っているよ。
使い続けるために気をつけていること
最後に、家族で使い続けるために気をつけていることです。どちらも、困ってからでは遅いことです。
端末を変えても旧端末はすぐ消さない
スマホやパソコンを替えるときは、新しい端末で1Passwordが使えるようになるまで、古い端末のリセットは絶対にしません。古い端末は、Secret Keyが残っている大事な鍵の一つだからです。
家族の迷いはすぐ解決して共有する
家族が使い方に迷ったら、なるべく早く解決して、そのやり方を家族で共有しています。一人がつまずいたことは、ほかの家族もつまずくからです。
まとめ|鍵を守り、家族が開けるように
もう一度、要点です。わが家は、1Passwordのファミリープランで次のことをしています。
- パスワードとパスキーを集める:証券口座・銀行口座の鍵は1Passwordに
- 保管庫で分ける:金融口座は夫婦の保管庫に。相手が使わないものは共有しない
- 1Password自体を守る:15文字以上のマスターパスワード、2段階認証、緊急キットは紙で
- 家族が開けるように:マスターパスワード・復元コード・緊急キットの保管場所を共有
- 端末を変えるとき:新しい端末で使えるまで、古い端末はリセットしない
まず、自分のパスワードとパスキーが、いまどこにあるかを書き出してみてください。口座ごとの守りの設定は、楽天証券・SBI証券・楽天銀行の記事にまとめています。
よくある質問
Q1. 無料のパスワード管理サービスではだめですか?
だめとは言えません。わが家は、家族全員の資産の鍵を預けるなら有料のサービスにしたい、と考えて1Passwordにしました。何を大事にするかで選んでください。
Q2. 子どもも1Passwordを使えますか?
わが家は、子どももファミリープランのメンバーです。子どもの証券口座の情報は、夫婦だけの保管庫に入れています。
Q3. マスターパスワードを忘れたらどうなりますか?
事前に作った復元コードや、ファミリー管理者による回復で、アクセスを戻せます。なくしてからでは作れないので、復元コードは先に作り、緊急キットと一緒に保管場所を家族で共有しておくと安心です。
Q4. 費用はいくらかかりますか?
ファミリープランは、通常は月5.99ドルです (2026年10月25日時点)。年払いのキャンペーン中は月4.49ドルでした。最新の料金は公式ページで確かめてください。
この記事は、筆者の実体験と、1Passwordの公開資料 (2026年10月25日に確認) をもとにまとめたものです。料金や機能は変わることがあります。申し込む前に、1Passwordの最新の案内を確認してください。


コメント