証券口座の乗っ取りが続くなか、SBI証券の口座は大丈夫か、気になっている人も多いはずです。SBI証券には守りの設定がいくつもありますが、どれから手をつければよいか迷います。
金融庁のまとめでは、2025年1月から2026年9月までに、証券口座の不正な取引が10,642件ありました (出典:金融庁 不正アクセス・不正取引にご注意ください)。
この記事では、私がSBI証券で実際に設定している5つを、設定画面つきで書きます。
- SBI証券で設定しておきたい5つの対策
- パスキーだけでログインする設定
- 外国株などを止める取引制限フォーム
- 設定画面への行き方

パスキーを設定したら、それで終わりじゃないの?

SBI証券は、パスキーを設定してもパスワードでもログインできるままなんだ。そこを閉じるまでが1セットだよ。
結論|SBI証券で設定している5つ
先に結論です。SBI証券では、次の5つを、自分の口座に設定しています。
楽天証券と同じく、役割で3つに分けています。
入られにくくする
ログインをパスキーにし、パスワードでのログインと、アプリからのログインを閉じます。対策の1〜3です。
入られても気づく
ログインがあったら、メールで知らせが届くようにします。対策の4です。
入られても動かせなくする
使わない取引を、専用のフォームで止めてもらいます。対策の5です。

設定画面へは、ログイン後の上のメニュー「サービス」から、「安心への取り組み」の「セキュリティ」に進みます。私はいつも、ここから入っています。

開いたページの「SBI証券のセキュリティ対策」に、パスキー認証、ログインパスワード無効設定、各種ログイン制限、通知機能の強化などの項目が並んでいます。よくある質問「不正なアクセスを防止するための対策を教えてください」からも、それぞれの設定へ進めます (出典:SBI証券 不正なアクセスを防止するための対策)。。

1. パスキー認証を設定する
1つ目は、ログインをパスキーにすることです。パスキーは、端末の指紋や顔の認証などで本人を確かめる方法で、偽のサイトにパスワードを入力してしまう被害を防げます。
端末ごとに10個まで登録できる
パスキーの設定画面には、最大10個まで登録できること、使う端末 (パソコンやスマホ) ごとに登録するのがおすすめであることが書かれています。

わが家はパスワード管理サービスに作った
私は、1Passwordというパスワード管理サービスにパスキーを作りました。設定日は2025年10月26日で、楽天証券と同じ日です (楽天証券のセキュリティ設定5つ)。
パソコンからもスマホからも、同じパスキーでログインできています。
2. ログインパスワードを無効にする
2つ目が、SBI証券でいちばん大事だと考えている設定です。パスキーを設定しても、そのままではパスワードでもログインできます (出典:SBI証券 パスキーとパスワードの併用)。
パスキーだけでログインする設定
「ログインパスワード無効設定」を「設定する」にすると、パスワードでのログインができなくなり、パスキーだけでログインするようになります。使うには、先にパスキーの設定が必要です。

パスキーを消すとログインできなくなる
画面には、無効設定のときにパスキーを登録した端末から「保存されたパスキー」を削除すると、ログインができなくなると注意書きがあります。パスキーを預けた先は、消さずに大事に守ります。
元に戻したいときは、パスキーでログインして、同じ画面から解除します (出典:SBI証券 ログインパスワード無効設定)。
3. アプリ・ツールのログインを制限する
3つ目は、スマホアプリやパソコンのツールからのログインです。ここも、ユーザーネームとパスワードで入れる入口になります。
パスワード無効設定で自動で制限される
SBI証券のよくある質問によると、ログインパスワード無効設定を有効にすると、アプリ・ツールのログイン制限も自動で実施されます (出典:SBI証券 ログインパスワード無効設定)。
画面の説明では、ログイン制限をかけていても、パスキーを設定していればパスキーでのログインはできます。
わが家は、SBI証券では国内の高配当株を買っていて、使うアプリは国内株アプリだけです。そこで、国内株アプリだけログインできるようにして、ほかのアプリはログイン不可のままにしています。

設定画面の場所と解除の条件
画面は、ログイン後の「My設定」から「各種サービス」に進んだ「アプリ・ツールのログイン制限設定」です。制限を解除するには、「FIDO (スマホ認証)」か「電話番号認証」の設定が必要です (出典:SBI証券 アプリ・ツールのログイン制限設定)。
4. ログイン通知を受け取る
4つ目は、気づくための設定です。SBI証券の「ログイン通知サービス」は、口座にログインがあると、登録したメールアドレスに知らせが届きます。
自分以外のログインに気づける
身に覚えのない通知が届けば、それが入られた合図です。私は、登録している1つ目のメールアドレスに届くようにしています。
通知のリンクからは入らない
通知を受け取ったときも、メールのリンクからはログインしません。ブックマークから開いたSBI証券で確かめます。
5. 使わない取引を止めてもらう
5つ目は、入られても動かせなくする設定です。SBI証券では、外国株式の取引を自分で止める設定を、画面の中に見つけられませんでした。
専用のフォームで依頼できる
問い合わせフォームから相談したところ、個別に取引制限を依頼できる専用のフォームがある、と回答がありました (2026年10月13日)。
入り口は、ログイン後の「サポート」から「お問い合わせフォームでご相談」に進み、「不正アクセス対策 取引制限を希望される方」を選びます。

この入り口が表示されない場合は、同じ画面の下にある「新規お問い合わせ」から相談します。わが家も最初はこちらから、カテゴリ「ログイン・セキュリティ」の「アカウント制限/解除」を選んで、外国株式の取引を止めたいと相談しました (2026年10月12日)。

専用のフォームを案内する回答が届いたのは、翌日でした。
項目ごとに止めるかを選ぶ
フォームでは、出金、国内株式・投資信託、外国株式、FX、先物などを、項目ごとに止めるかどうか選べます。

わが家は、使っていない取引をすべて止め、ふだん使う出金と国内株式・投資信託はそのままにしました。国内株式・投資信託を止めると、投資信託の積立も止まると注意書きがあります。
解除には電話が要る
回答によると、依頼は受付のあと順に反映され、いつ完了するかは案内されません。また、制限を解除するときは、電話で連絡する必要があります。問い合わせフォームやチャットでは、解除を受け付けていません。
解除の手間がかかるぶん、乗っ取られても簡単には外されない、と私は受け止めています。
回答はブックマークから読んだ
最後に、問い合わせの回答の受け取り方です。ここにも、偽のメールにだまされないための工夫が要ります。
メールのリンクは押さなかった
回答が届いたことは、SBI証券からのメールで知りました。メールにはリンクがありましたが、押さずに、ブックマークから開いたSBI証券にログインして、回答を読みました。
回答は「質問・回答履歴」にある
回答は、WEBお問い合わせの画面にある「質問・回答履歴」で読めます。本物のメールでも、リンクから入らない習慣にしておくと、偽物との見分けに迷いません。

メールは「知らせ」として受け取り、中身はブックマークから見る。これだけで、偽のサイトに入る心配がぐっと減るよ。
まとめ|パスキーの次はパスワードを閉じる
もう一度、要点です。SBI証券では、次の5つを設定しています。
- パスキー認証を設定する:端末ごとに10個まで。わが家はパスワード管理サービスに作った
- ログインパスワードを無効にする:パスキーだけでログイン。パスキーは消さない
- アプリ・ツールのログインを制限する:パスワード無効設定で自動で制限される
- ログイン通知を受け取る:通知のリンクからは入らない
- 使わない取引を止めてもらう:専用のフォームで依頼。解除は電話
まず、パスキーを設定したあと、ログインパスワード無効設定が「設定する」になっているかを確かめてください。楽天証券の口座もある人は、楽天証券のセキュリティ設定5つもあわせて見直してみてください。
よくある質問
Q1. パスキーを設定すれば、パスワードは使えなくなりますか?
そのままでは使えます。パスキーとパスワードは併用できるので、パスワードを使えなくするには「ログインパスワード無効設定」が必要です。
Q2. パスワードを無効にしたあと、元に戻せますか?
戻せます。パスキーでログインして、同じ画面から解除します。アプリ・ツールのログイン制限は自動では解除されないので、別に解除します。
Q3. 取引制限は、自分の画面から設定できますか?
わが家が探した範囲では、外国株式の取引を止める設定は画面にありませんでした。専用の取引制限フォームから依頼します。解除は電話です。
Q4. 身に覚えのないログイン通知が来たら、どうしますか?
メールのリンクは使わず、ブックマークからログインして確かめます。不審な点があれば、証券会社の問い合わせ窓口に連絡するよう、金融庁も案内しています。
この記事は、筆者の実体験と、SBI証券・金融庁の公開資料 (2026年10月20日に確認)、SBI証券からの回答 (2026年10月13日) をもとにまとめたものです。画面や機能は変わることがあります。設定の前に、SBI証券の最新の案内を確認してください。対策をしても、被害を完全に防げるわけではありません。


コメント