コロナ禍真っ只中、ご縁があって海外に来たけど、隔離期間が結構キツかったな
仕事とは言え、この時期に海外は大変よね
ご存知の通り、コロナ禍での海外渡航はかなり制約があります
渡航先の国と、日本との取り決めにより、国ごとに対応が異なりますので、一概には言えませんが、今回私が渡航した国を事例に紹介したいと思います
最後まで読んでいただけたら嬉しいです
早速結論からです
Contents
結論
要点をまとめると 以下の通り
PCR検査と陰性証明書は、保険適用外で、自由診療になる上、対応している診療機関がまだ少ないです
近隣にあっても、予約がいっぱいで、急な出国には対応していない機関もあります
そして日本人は、通常パスポートを持っているだけで自動的にビザが発行される国が多いですが、このコロナ禍期間では、パスポートに加え、就労ビザを取得しなければならないケースがあります
ようやく入国できても、隔離期間として、政府指定の隔離ホテルで2週間程度滞在を強いられるケースが多い
長期滞在を通し、特にこの隔離期間2週間を快適に過ごすための、自分なりのアイテムがあります
予め必要だと準備したつもりでも、あ、あれを変えばよかった、これは買わなくても良かった、など後で気づくことも多いです
そして、何より家族の理解が最も大切
もし感染しまった場合、特に日本では、ウィルスによる身体的ダメージよりも、風評被害などの精神的ダメージが大きい国
そういう環境に対する自己肯定感を家族で整える必要があります
それでは一つ一つ紹介します
PCR検査+陰性証明書が必須
渡航先の国へ、渡航者が新型コロナにかかっていない、という証明をするための、PCR検査
PCR検査を受ける場合にしても、渡航前の3営業日以内に受けないといけない、等の制約があり、また、PCR検査をしてくれて、現地で通用する言語で証明書まで発行してくれる医療機関が非常に少ないです
近場にある場合でも、予約で一杯なケースもあります
2020年3月から保険適用になりましたが、これは感染の疑いのある、ある一定上の基準を満たした方のみ
健康保険は、健康を害した方のための保険ですので、健康な人に対しては保険は適用されません
従って、海外渡航のための、陰性証明書を入手する場合は自由診療扱いですので、10割負担である上に金額設定も医療機関が決めることができるため、金額が跳ね上がる場合が多いです
私の場合、検査と陰性証明書代金で45,000円でした
今回は会社の出張でしたので、全部会社負担でしたが、それでも高いという印象
感染の疑いのある人よりも寧ろ、健康であろう人の割合が多い事が予想されますので、リスクは寧ろ低いはずです
もう少し適正な価格にして欲しいのと、感染の疑いのある人を受け入れている医療機関との格差が大きく、リスクに対する対価が見合っていない気がしますが、これが現状です
就労ビザの取得
次に就労ビザの取得の必要性です
通常、打ち合わせなどの商談目的であれば、観光ビザ取得のみで入国できる国がほとんどですし、日本のパスポートを提示することで、ビザを免除される国が68カ国(2020年9月18日現在、外務省サイトより)あります
しかし、このコロナ禍の中、この様な措置は停止されており、渡航先の国が定めた方法でビザを取得する必要があります
私が今回入国した国では、労働許可書の取得及び就労ビザを取得する必要があり、かれこれ申請から1ヶ月くらい要しました
特にビザ取得には、渡航先の在日本大使館へ本人、或いは代理人が直接出向く必要があり、私は自分自身で出向いたため、大使館への往復だけで2〜3日費やしました
旅行代理店へ委託することも出来ますが、その場合は更に1〜2週間余裕を見ておかないといけません
更に、国によっては入国前の事前登録が必要なケースもあるので、情報収集も必要です
事前登録時に隔離期間滞在用のホテルと、その後のホテルを登録する必要があるので、予め確保が必須になります
一方、渡航先への就航便の本数も少なく、居住地が地方の場合は普段利用する空港からは就航していないケースもあり、予め旅行代理店と密に連絡を取っておくと良いですね
入国後2週間の隔離期間(軟禁状態)中の自己管理
入国後、2週間の部屋から出られない軟禁生活
この様な工程を経て、漸く出国するわけですが、渡航先へ入国すると、検疫職員の方々が親切に案内してくれます
予め予約しておいた隔離用ホテルを提示すると、検疫対象者専用のタクシーに乗って直行
隔離用ホテルでは、部屋からは一歩も出ることが出来ないのですが、私が利用したホテルでは、十分な水、スナック類、洗濯用洗剤、一通りのアメニティーが完備され、食事は3食、部屋のドアの外まで配達してくれました
生活に必要な全てが揃った部屋で過ごすことになりますが、これが以外とキツイ
部屋から一歩も出ることが出来ない生活は、電話やネットでのコミュニケーションはできるものの、人と直接会う機会が無く、閉塞感から気持ちが沈みがち
週末一歩も外に出ずに、一日中ネットなどで好きな動画を見たり本を読んだりして過ごす事に抵抗が無い私ですが、外に出ない、のと出られないのとでは、大きな違いがありました
また、運動不足にもなりがちですので、ストレッチや筋トレなど、少しでも身体を動かす工夫が必要です
テレワークなどで、自宅で仕事をするようになった方なら、外に出られない辛さが何となく雰囲気が解ると思いますが、そこに加えて家族との接触すら無い生活なので、ひょっとしたら耐えられない人も居るかも知れません
ある国での隔離期間に、部屋から10秒足らず出ただけで、罰金何十万円という様なニュースもありました
海外での隔離期間は、法的拘束力があるので、特に注意が必要です
隔離期間は、自己管理が必須
この様に、隔離期間は、24時間殆ど自分で時間を管理して生活する必要があるので、睡眠時間と食事と仕事の時間のバランスは最も大切になります
オススメは、普段の生活リズムを維持することです
それぞれ生活リズムがあると思いますので、普段通りのリズムを維持することで日中のパフォーマンスを高く維持できるでしょう
まだ生活リズムが定まっていないという方は、夜ふかしをして翌日起きるのが遅くなるより、早めに寝て翌朝仕事を始める前に、自分のやりたいことを行うのが良いと思います
夜ふかしは、寝不足を引き起こしてしまう場合が多く、昼間のパフォーマンスが上がりません
必須アイテム3選
長期海外出張期間も含め、隔離中は自分の時間が極端に増えます
普段なら家族との会話や外出、子供と遊ぶ時間などに費やされるはずの時間が、全て自分の時間になります
この時、テレビをダラダラ見たり、目的もなくインターネットを眺めたりするのではなく、普段やりたいと思っていた事をするのが一番です
やはり、外の世界から物理的に遮断され、インターネットや電話を通じて情報収集やコミュニケーションを取らざるを得ません
基本となる、おすすめアイテムは、以下の3つになります
スマホはちょっとした捜し物やスキマ時間での作業に
タブレットは、キーボードやマウスなどを併用すれば、パソコンに近い操作性を得ることができるので、長時間の作業にはスマホよりもタブレットが向いています
特に海外出張等では仕事用のパソコンを1台持参していると思いますので、2台パソコンを持ち歩くより、タブレット程度にしておいた方が身軽になります
本は紙媒体のものと電子書籍がありますが、お気に入りの本を1〜2冊、紙媒体で持っていても良いと思います
電子書籍に普段から慣れている人は電子書籍だけでも良いですが、普段は紙媒体、という方は、紙媒体でも持っていれば、電子書籍が合わないけど本を読みたい時や、気分転換したい時に重宝します
とにかく、家族の理解が最も重要
前準備の最も重要なのが、家族の理解です。
前述の通り、感染者への偏見というのは否めません
自分達が感染しても、何も間違ったことをしているわけではない点や、逆に感染者に対する理解を普段から話し合い、同じ価値観で居ることが大切です
そして、このコロナ禍で、全く世界が変わりました
昔の常識は今の非常識とは言いますが、その感覚が急速に変化した出来事と言っても過言ではありません
これを期に、働き方や仕事のあり方について、家族で話し合うのも良いことだと思います
帰国後2週間の自己隔離中の自己管理
海外から帰国し、基本的に2週間の自主隔離期間が求められます
この間、公共機関が使えないうえ、海外との就航便が限られているため、自宅から最寄りの空港を選べる事は稀であるため、ホテルへ滞在するケースがかなり多いと思います
渡航先によっては、日本政府指定の検疫ホテルであったり、受け入れてくれる限り自分で選べたりしますが、私の場合は自分で選ぶことができました
しかし、予約した日本への帰国便が、突然キャンセルになるケースも多いです
私のケースでは、2回変更になりましたし、帰国直前での日程変更により、航空会社変更を余儀なくされ、片道航空券の買い直しとなりました
このような状況では、日本の空港が成田空港なのか、羽田空港なのか、また日程が変わればホテルの空室状況も変わり、ホテル自体の選択肢も狭まります
その結果、ご自身のお馴染みのホテルを選ぶことができない可能性も高く、注意が必要
海外生活を終え、つい、気を緩めてしまうため、この自主隔離期間での精神的、肉体的疲労が最後にのしかかります
そんなこんなで、慣れないホテルでの2週間の自主隔離生活は、精神的、肉体的ダメージを更に蓄積させる可能性があります
隔離生活が明けて、外に出た時の快適さから、隔離生活に感謝できる
自主隔離生活を終え、晴れて自宅へ帰ることができます
自主隔離生活中は、保健所からのフォローなども無いため、第三者から良いとも悪いとも言われません
全てご自身で調べ、ご自身で管理する必要があります
ただ、全ての期間を終えて帰宅した時の達成感は、想像以上のものがあります
ご家族から迎え入れられた時の安心感は、今まで味わったことのないものとなるでしょう
これも全て、隔離期間の不自由さ、不便さが、普通の生活の有り難さを教えてくれたと思います
実体験を踏まえた所感
最後に、私の実体験からご紹介いたします
渡航先での2週間の隔離期間では、運動不足による肉体的ダメージと、外に出たい欲求によるストレスが主なポイントでした
それでも、運動不足さえ解消すれば、何とかなります
渡航先は、日本よりも感染者割合が少ない国だったので、渡航先では寧ろ安全を感じましたが、周囲の人へ不快感を与えない様にマスクの着用など気を付けた期間です
帰国後の自主隔離2週間では、帰国したことによる安心感と、2週間の不慣れな場所での生活が、精神的、肉体的なダメージを加速させました
この期間を振り返ると、後半は、恐らく鬱に近い、或いは鬱の症状は出ていたと思います
自主隔離の名の通り、公共機関を使わない、不要不急の外出を控える、というあいまいな基準の中、自分で行動範囲を決めて行動すると、本来なら、行ってもよい事でも、どうしても自分で制限してしまいがちです
日本の文化の良いところでもあり、弊害でもある点ですね
自分を自分で制限することで、自己否定的な考え方になりがちになり、猫背になり、動かなくなる悪循環
肉体的にも背中が強張り、腕が上がらなくなり、首筋も強張り、伸び伸びとすることができなくなりました
食事のために買い出しに出ていましたが、数百メートル先のコンビニへ行くのでさえ、精神的に息切れをしながら歩いていました
それでも、自主隔離期間は、必ず終わることを信じて前に進むことで日々を過ごしていました
今振り返ると、結構厳しい環境です
ただ、全てを終えて思うことは、他の人に出張指示をしなくて良かったと思える点です
自分自身で選んだ行動なので、まだ耐えられましたが、他の人から指示されていたら、その人に対して不満を抱いていたかもしれません
以上、参考になれば幸いです
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